プログラムの内容

班活動に取り組む生徒たち
班活動に取り組む生徒たち

 

「こころのスキルアップ教育」プログラムは次のような構成となっています。

 

(1)「できごと・気分・考え」をつかまえる (4時間)

(2)問題解決スキルを学ぶ (2時間)

(3)気持ちのコントロール法を学ぶ (4時間)

(4)コミュニケーションスキルを学ぶ(2時間)

 

以上の4つの単元で、全12時間(45分×12コマ)のプログラムとなっています。特に重要なところは単元(1)の、「できごと・気分・考え」をつかまえる、の単元です。客観的に自己を見つめること、気持ちはその時に考えたことに影響されるという基本的なところを繰り返し学ぶようになっています。

 

○ 工夫した点

・各自が自分自身に向き合うことが「ねらい」の場合は一斉指導の形を取ることもありますが、基本的には子どもが飽きないように班活動や友達どうしの話し合いなどを積極的に盛り込みました。

 

・できれば順を追って全12時間分を実施するのが理想ですが、学級の実態に合わせて、必要な単元のみをピックアップして教えることができます。

指導案1「できごと・考え・気分をつかまえる」(前半部分のみ)
指導案1「できごと・考え・気分をつかまえる」(前半部分のみ)

 

◇ 授業の展開

授業の進め方について、簡単に書きます。 例えば第1回目の指導案「できごと・考え・気分をつかまえる」の内容は次のとおりです。

 

①まず、授業は子どもたちにとってよくある身近な出来事を例題に使って進めます。

(例) 「A子さんは、B子さんと遊ぼうと思って携帯に電話をしましたが、いくら掛けてもつながりません。返信のメールも来ません。A子さんは、嫌われたのではないかと落ち込んでしまいます。悲しさと不安で体調まで崩してしまいました。」

 

②A子さんに共感の気持ちを抱きながらアドバイスを考えていきます。ここでいうアドバイスとは、認知を再構成することに当たります。気分が落ち込むと、もののとらえ方や考え方が偏り、とても狭くなってしまっていることが実感できます。

 

③更に、なぜ悲しくなったり不安になったりしたのか、その気分はどこで生まれたのかを解明していきます。

 

次の項では、実践校の授業風景と、生徒たちの感想を紹介しましょう。 (次のページ